
Serendipityのすすめがテーマ。まずはセレンディピティーって何?から始まった。「偶然の産物」や「幸福な偶然を手に入れる力」などの意味があるようです。臨床の現場ではついつ日常の業務に忙殺されて、眼の前で起こっている重要なことを見落としがち。つねになにか新しい発見はないかという目で過ごしていると、おかしな結果や予期せぬことが起こったときに偶然新たな発見に遭遇するかもしれません。
CLAPの歴史を紐解くと、セレンディップな要素がたくさんあります。それを紐解きつつ、CLAPを介入することで従来では考えられない手術戦略を立てることができます。
私自身は人工関節の専門家ではございませんが、たまにはDAAアプローチでTHAも行っております。外傷かとして骨盤骨折の手術も行いますし、人工関節周囲骨折では人工関節への置換も行ったりします。
そこで、PJIで、ゆるみのない人工関節を温存するのはさほど難しくないのですが、ゆるみのある人工関節は再置換をせざるを得ません。おかげさまで、初回の手術を他人がした場合はどのアプローチでも対応できますし、臼蓋や大腿骨側の骨欠損にも対応する技術も普段の手術の経験が活かされることも多いです。
これまで、難治症例に対してどの様に対峙(退治)してきたかを紹介したいと思います。
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