top of page
What's Biofilm?
Osteomyelitis = Gate to hell

整形外科領域の骨軟部感染症が難治化する一因としてバイオフィルムの関与が挙げられます。バイオフィルムは細菌の集合体であり、細胞外マトリックスで囲まれた構造をしており、抗菌薬が中に入りにくく、多くの抗菌薬に耐性を示します。 整形外科領域の人工関節や骨接合材料のインプラントは、その表面にバイオフィルムが形成されやすく、バイオフィルムの成熟とともに抗菌耐性は高くなります。バイオフィルムを制圧するためにはminimal biofilm eradication concentration(MBEC)が必要であり、それは一般的な浮遊細菌に対するminimal inhibitory concentration(MIC)の100〜1000倍とされています。これは菌種や抗菌薬の組み合わせで変わります。またバイオフィルムの成熟度によって次第に高くなります。このため一旦バイオフィルムが形成され成熟すると、インプラントを除去しないことには感染が制圧できないと考えれれています。
bottom of page