Fracture Related Infection (骨接合後感染)
骨接合後感染 fracture related infectionの報告は近年増えています。その元となる報告がこちらです。
バイオフィルムの成熟とともに病態が変わりそれによって方針が変わるのが理解しやすいです。
時期を
Early ~2w 14日まで
Delayed 2~10w 15日〜70日まで
Late 10w〜 71日以降
で分けられます。
参照して和訳
With CLAPの治療アルゴリズム
治療の進め方は、これらの報告を前提に進めていきます。しかし、CLAPが介入することろで変更することろもあります。
With CLAPの治療の進め方はこちらになります。
関節外科2021増刊号のインプラント周囲感染の特集に記載していますのでそれを参考にしてください。
治療の進め方は、これらの報告を前提に進めていきます。しかし、With CLAPの治療の進め方はこちらになります。
関節外科2021増刊号のインプラント周囲感染の特集に記載していますのでそれを参考にしてください。
まずは、骨癒合が完成していれば抜釘です、抜釘して骨折のリスクがあるなら無理に抜釘する必要はないと思います。
次に骨癒合が不完全な場合で、
✓ 適切なインプラントが設置されていて緩みがなければまずはインプラント温存を目指します。
そうではなく、
1.インプラントが適切に設置されているか?骨折が適切に整復されているか?
2.インプラントが緩んでいないか?
適切な内固定手術がされていなければ、それを修正するために固定を追加したり整復や固定し直したりする必要がないかを考えます。
適切に固定されていても、感染によって緩みが生じた場合は内固定の役割を果たしていないので次の手を考える必要があります。
1.一期的に抜釘して再固定
2.抜釘して二期的に再固定を計画する。
FRIの場合は完全な感染制圧よりも、骨癒合を優先する戦略を取ることができます。さらにCLAPを治療に組み合わせることで、内固定を優先しながら治療を進めることができます。創外固定を最終固定として、感染制御しながら骨癒合を目指すことがほぼなくなりました。